サイエンス★ティチャーズ★ラボ

明日の理科授業をもっと楽しく!先生向け実験のコツをお伝えするブログです

3年生なにしとけばいい?

今日は3年生の学習についてです。

1年生は​こちら
2年生は​こちら
​あわせてごらんください♪

前回、予習というのは、脳を耕すことだと申し上げました。

「これからこの情報が入るよー!!準備してー!!」
と、脳の部位に刺激を送り、受け取りやすくしておけば
新しい情報を受け取った時に、スムーズに入り込んでいくわけです。
ですが、必ずしも、予習で完璧を目指してはいけません。
予習の目安は、半わかりでいいのです。
「わかった?」
「うん、なんとなく。」とか「うん、だいたいね。」
それくらいで、大成功です。
あくまで、脳を耕すことが目的で、種まきや苗を植えることではないのですから。



3年生も、予習をするということに変わりはありません。

陰山メソッド「3年生の国社算理 たったこれだけプリント」 (コミュニケーションムック) [ 陰山 英男 ]

これを使いますよー、も、変わりません。
漢字もどんどんやってください。200字近くありますので。

徹底反復 三年生の漢字 コミュニケーションムック / 陰山英男 【ムック】

しかし、3年生は一番いろいろな「はじめて」がある学年でもあります。
しかも、4月5月というまさに今この時に、学校があっていれば
どんどん実技

まずはリコーダー。
出せる音が増えてきた子どもたちのうれしそうな得意そうな顔が大好きです。
学校が始まったら、申し込みがあるとは思いますが、
座学だけで集中の切れたお子さんには、教えてあげると喜ばれるのではないでしょうか。

リコーダーの持ち方はこちら

最近では100均にもリコーダーが売ってたり、私が受け持った子の中には
毎年一人くらい「お母さんが小学校の時使っていたリコーダーです」っていう子がいます。
これも、先にしておいて悪いことはありませんので、どんどん練習されてみてください。

TR-302T-PIK キクタニ ソプラノリコーダー(ピンク) KIKUTANI
これ、スケルトンでかわいい。
いろんな色があります。

苦手意識を持ってしまったら意味がないので、あくまでやりたいと言ったら
一緒に楽しんでみてください。
目安は、正しい握り方で、半分くらいできる、で大丈夫です。

次に絵具。​
水彩絵の具で色を混ぜたり、水で伸ばして重ねたりします。
使い方は、こんな感じで習います。
​狭い教室で、全員がセットを広げるわけですから、多少整理整頓ができたほうが
いいですよね・・・
そして、水彩絵の具は水でどこまでも伸びることと、
混ぜたり重ねたりして色が無限にできること、これがとても楽しいのです。
もし、道具があれば1色と水だけでどこまで伸ばせるか、
画用紙いっぱいに試してみたりしても面白いですよ。
ちょっとした絵も素敵です。
絵の具を楽しみにする子どもも多いです。
ゆっくりと触らせてあげるというのも、今だからできることですね。

最後に、毛筆。
まだありますが、大きくいったらこの3つの実技が3年生の最初の山場です。
こういうお手本がyoutubeにたくさんあります。
私は、ですが、毛筆は左ききでも右で書かせていました。 
とめはねはらいの指導が、やはり左ではできなかったからです。
左利きのお子さんは、よかったら一度チャレンジされてはいかがでしょうか。

学習面も、3・4年生ごろからぐっと内容がレベルアップします。
算数では割り算があったり、桁数の多い足し算引き算もあります。
でも基本は、2年生の掛け算九九であったり、1年生の「●と〇で10」だったり
積み上げの学習が多いです。
予習していて、つっかかりが多いなと気になられたら、
九九をきちんと覚えているか確認したり
ゲーム感覚で「●と〇で10」をやってみたりすると、いいかもしれません。
歌もある


それから、余裕があれば国語辞典も少しづつ練習してみるのも
いいですね!
国語辞典の使い方の基礎はこちら

いかがでしたでしょうか。​

コロナの休日のご家庭での時間が、少しでもいいものになりますように!

4年生はなにしとけばいい?(前編)

今日は4年生の学習についてです。
結構いいこと書いてたのに、消えてしまったのでもう一度(泣)

1年生は​ ​​こちら
2年生は ​​こちら
3年生は ​こちら
​あわせてごらんください♪

前回、予習というのは、脳を耕すことだと申し上げました。
詳しくは​3年生の学習回​をごらんください。

予習の目安は、半わかりでいいのです。
あくまで、脳を耕しているだけだと思って今日も鍬をふるいましょう♪

わたしは別に著者の先生にお金をいただいて宣伝しているわけではありません。

いろいろ分厚いものもそりゃあ見ましたけど、
まず分厚いというところでやる気は半減しません・・・か?
(わたしはします)

その点、このドリルは1冊で1年分。

コスパが最強なのです。

そういった意味で強くお勧めしているところです。

4年生に限らず、いい情報がありましたのでお知らせします。

教科書会社の皆様が頑張ってくださっていて、
 
国語と算数は、オンラインで教科書の内容が学べるように、
サイトに動画やワークシートを公開してくださいました。

お使いの教科書とはちょっと会社が違うかもしれませんが、
とくに算数は、教科書は違えど内容は同じですので、
目次を見て同じだったら、こちらで勉強しても大丈夫です。

4年生の算数は、私は小学校の算数の鬼門だと思っていて
とにかく新しい計算が多いんです。

掛け算・割り算のひっ算、
小数、分数

4年生担任したら、算数の時間は特に、全集中常中の気合でやります。

この時期に何となくでも計算方法をわかっておけば、
きっと大きな力になるはずです。
頑張って取り組んでみてくださいね。

今日は前後編です。続きます。

2年生はなにしとけばいい?

今日は2年生の勉強についてです。

2年生以上は共通することですが、

予習しちゃいましょう!!

復習はもうたくさんこなされたのではないでしょうか。
ここからはもう予習に切り替えていいと思います。

なぜかといいますと・・・

畑に例えると、
かっちかちの畑に種をまいたり苗を植えたりするのと、
多少耕して肥料もやって種をまいたり苗を植えたりするのでは
どちらがよりよく成長するでしょうか、という話です。

間違いなく、耕したほうがいいですよね。

予習というのは、脳を耕すことだと思ってください。
「これからこの情報が入るよー!!準備してー!!」
と、脳の部位に刺激を送り、受け取りやすくしておけば
新しい情報を受け取った時に、スムーズに入り込んでいくわけです。

そして、家で数回、学校で1回・・・と、何度も似たような情報を送ることで
よりよく記憶することができます。

電話番号を覚えるくらいの処理能力が、人間の短期記憶といわれるものですが
人間は暗算したり字を読んだり書いたりするときに、この短期記憶で作業しています。

でも、歴史の人物の生き様や大きなかぶのお話なんかは
子どものころに聞いて、大人になっても忘れません。これを長期記憶といいます。

学校の学習では、いろんなことを勉強しますが、
この長期記憶に学習内容を運ぶことができたら定着できたと考えます。

脳の学習内容を運ぶためには、何度も繰り返し、根気よく丁寧に教えるしかない、と
昔の先生たちは思っていたわけです。

でも、脳科学も発達してきて、予習をすることで学習効果が上がることもわかってきました。
集中力を鍛えれば短期記憶のスペースも増え、なんと問題行動が減ることまで
わかってきたんです。

わたしも、昨年度自分の学校で、子どもたちが大きく成長する様子を見てきました。
そして、これは家庭でも十分にできそうです。

そういうわけで今日の本題です。


【国語】
何をおいても漢字。
これは1年分やっても構いません。
1年分の漢字の中には、見てすぐ覚えることができるものと
どうしても覚えられないものがでてきます。
1年分を一気にこの時期に勉強しておけば、
学校でどうしても覚えられえない字がでてきた時に
意識して学習することもできます。

◆◆陰山メソッド徹底反復二年生の漢字 / 陰山英男/監修 / 小学館

それから、自分の思いを書いてみることもいい学習になると思います。
いまなら、なかなか会えないご実家、いとこにお手紙を書いてみるのも
いいかもしれませんね。
お手紙を書いたものを写真に撮ってメールなどで送るようにすれば、
家に居てもできますしね。
また、簡単な絵日記を書くのもいいのではないでしょうか。

【算数】

◆◆陰山メソッド2年生の国語・算数たったこれだけプリント / 陰山英男/著 / 小学館

しつこいようですが、これ(笑)
この問題集にはほんとに学習のエキスのエキスが入っていますので、
これをくりかえしておけば、きっといい脳の耕しになると思います。

また、2年生の重要な計算は、2桁のひっ算とかけ算九九です。
ちびむすドリル​ もとてもいいプリントがそろっていますので
練習問題に使われるといいのではないかと思います。

九九、覚えてしまうくらいの勢いで!!

【そのほか】
2年生は生活科で夏野菜(ミニトマトなど)を育て、観察をしていました。
5月以降の休校を発表する自治体も出てきましたので、もし余裕があれば
ベランダ菜園してみられてはいかがでしょうか。

自分がお世話をすることで、野菜ができ、みんなで食べて
「おいしいね!」と言ってもらえると
子どもたち、きっとうれしいはずです。

わたしもよく見せているのが
NHK for school
です。
たくさんの動画が学年別に分類されているので、見やすいのではないでしょうか。
うちの子たちは今日、​さんすう犬ワン​にはまっていました。
簡単なことを説明するのは難しいのですが、こういう動画で
説明してもらえると助かります。


いかがでしたでしょうか。

コロナの休日のご家庭での時間が、少しでもいいものになりますように!

1年生はなにしとけばいい?

今日はお休みを取って自宅作業をしております。

急に夫から「友達が子どもに何させとけばいいかわからないって言ってる」
と携帯を渡されました。

でも皆さん、そうですよね。
学校からプリントは送ってきたけれど、「これだけ??」って感じだし。

そこで、今日は各学年別に
「コロナの休日、なにしとけばいい?」
を教師生活15年の私の独断でお伝えしようと思います。

私の独断なので、「役に立たなかったじゃないか!!」というクレームはご遠慮ください笑
現場で全学年担任してきて、子どもたちの脳や心や体の発達も考えながら
授業でどんなことを大切にしてきたか、ご参考までにご覧いただければと思います。



一年生はなにしとけばいい?

これは我が子でもやっておりますので、いま私が我が子にしていることを
お話しますね。

【国語】
なにをおいても鉛筆握りです。
鉛筆握りは、これからの一生を変えます。
くわしくは​こちら​​もごらんください。

正しい持ち方をすると、姿勢の矯正にもなります。
ひいては視力にも関係しますし、体のゆがみは万病のもと。
わたしは探して探して、三角鉛筆を使わせています。


鉛筆 名入れ 三角かきかた鉛筆 正しい持ち方が身につきます三菱鉛筆
(やっぱり1本1本書くより名入れがいいですね、ほんと・・・)

「鉛筆をつまむように持つ」という一番初めのステップが、これならやりやすいです。

鉛筆が握れたら、ひらがなを書かせています。
ひらがなだけでなく、いろんな線画を書くといいと思います。
もちろん、​ちびむすドリル​ いろんなプリントはここから使わせていただいています。

【算数】
数をやたらめったら数える!
200くらいまで数える!
何もしなくても数える!

100くらいになるともう経験の差が出ます。
日常的になにか数えることをされてるんだな・・・という子は、
次の、10のまとまりをつくるなどの学習もスムーズです。

数字もゲーム感覚でたくさん書くと、興味が持てるかもしれません。
もちろん、ちびむすドリルのプリントもとてもいいです。
数を数えたり、数のまとまりをつくったり、
身近なおもちゃなどをお片付けしながら一緒に片付けるなども
いい経験だと思います。

【そのほか】
1年生の生活科(理科⁺社会)で、あさがおのお世話をします。
学校再開が5月7日以降にずれこむとしたら、夏に花がたくさん咲くには
ちょっと遅いかもしれません。
5月中には種まきをしたほうがいいかなと思います。
普通の100均のプランタでいいので、いっしょに種まきして
水を毎日あげると、おうち生活の楽しみにもなりますね♪


1年生の今の時期は、学校があっていても勉強というよりは
椅子に座って30分くらいじっとしておく
とか
集団で動く
とか
建物の中の部屋の場所を覚える
とか
鉛筆で書くことになれる
とかとか・・・・・


生活面のことを重視していますので、そんなに勉強は進んでいません。
鏡字といって、左右反転した字を書くことも多いです。
今の時期はそんなに気にしなくてもいいかと思います。
このころの子どもは、脳が左右に分かれていない部分があるそうで、
ちゃんと成熟してくれば、反転して書くことができるようになります。
でも、いま反転した字を書いたのを無理やり直しても、
子どもにとっては、きちんと書いているつもりなので、意味がありません。

成長の早い遅いは身長体重だけではないので、
おうちの方が必要以上に焦らないようにされてください。
(ただ、1年生の終わりごろになっても同じ状態だと話は別です。
 担任の先生に相談されたほうがいいと思います。)

また、健康のためにも、わたしは朝の人が少ない時間に散歩をしています。
登校時間に近い時間にです。
ずっと家から出さないでいたのですが、だんだん喧嘩が増え、
自分もいらいらがたまってきました。

そこで、朝は学校の時間と同じように起き、
近くのコンビニまで歩いて行って、その日のおやつを買って帰ってきています。
朝20分くらいの短時間ですが、それでも日光に当たると一日の仕事もはかどる気がします。

まだまだこの生活が続きそうですが、人を避けて日光に当たる工夫も
していかないといけないですね・・・。


さて、今日は1年生の学習についてお話ししました!

ご質問はこちらまで!
コロナの休日のご家庭での時間が、少しでもいいものになりますように!

あいこ先生の実験室を開設しました→ ​こちら

4年生、がんばってみよ!(後編)

先日、4年生の算数は6年間の鬼門!とお話ししていました。

なかなか手ごわいです。

昔の上司も

「計画上、1年で終わらない」

と言っていたほどです。

 

でも、それは4年生のポテンシャルが高い証拠。

漢字も200字くらい出てきます。

それは、9歳から10歳のころが、一番記憶力も伸びるし

意欲も高いし、子どもから大人への大きな一歩を

踏み出す時だからです。

 

おうちの方もそれを信じて、

励ましてあげていただけたらなと思います!!

 

昨日ゲットした、また心強い情報です。

www.dainippon-tosho.co.jp

 

理科の教科書の会社、大日本図書さんが、

休校支援のサイトをオープンしてくださいました!!

 

ここで熱いのが、理科テストがダウンロードできるところ!

早速、#けテぶれ でやってみるのもいいと思います!

 

どう使うかというと・・・

(1)テストを見て、いつするかを決める。

   テストまでに何を勉強するかを決めるんですが

   問題集でもいいですし

   教科書を書き写すでもいいです。

   テスト対策の作戦を練りましょう。

(2)決めた日に、時間も決めてテスト!

   30分でテストします、はじめ!

   終わったらすぐに採点!

(3)なんで間違ったの?を考える

   これが一番大事!

www.youtube.com

  こちらに本家・葛原先生の分析のコツの動画がありますのでご参考に。

  分析ができたら、次100点を取るために何をしたらいいか、

  その作戦をまた立てるわけです。

(4)練習!

  次の100点目指して、がんばろう!

 

簡単に紹介すると、こんなサイクルです。

高学年はこのサイクルで、自分の勉強を回してほしいなと

そういう子どもに育てたいなと

学校でも考えていました。

 

4年生は、チャンスです。

たくさん内容があるということは

学習のスピードを上げる必要があります。

テストの日を決めて、短いサイクルでどんどん進めると

集中力も増すでしょう。

 

 

1つの見出しに2週間くらい。

月曜にはじめて、木曜にテスト

次の月曜にまたテスト、最後に金曜にテスト。

練習問題は、

happylilac.net

こちらからプリントアウトを(無料です)。

 

 

でも、4年生ってなんでも自分でできて

一定のクオリティまでやれる、ほんとにおもしろい学年なので

わたしは大好きです。

 

くだらないイベント企画してさせたりとか

おうちピクニックとか

料理とか

自分でできるレベルにあるのが、頼もしい。

 

あとは、辞書をたくさん引いて、ちょっと長い本を読んで、

自分の中身をたくさん豊かにしてほしいなと思います。

 

がんばれ4年生ー!!!